ネギ達がヘルマンを退けた日の翌日、レンジ一家がいつものようにエヴァ邸別荘へ集まっていたが、その日は更に1つ影が多かった。

「死ネェー!」
「テメェが死ねェーー!」

先日麻帆良にやってきたスライムのスラムィである。現在彼女はチャチャゼロと奮闘していた。

「仕事シクッテ仲間ニ置イテ行カレタンダロ!?サッサト帰レヨ!」
「帰りたくてもヘルマンのオッサンが居ねぇから結界通れねぇんだヨ!」

プリンとアメ子は逆召喚によって帰れたのだが、なぜかスラムィは召喚陣が出てこなかったのだ。
その理由は流動生命体の彼女達の特徴にあった。

簡単に言えば彼女達スライムは固体であり群体。一つであり大勢でもある。そのため召喚時に『スライム一個体』と認識され、送還魔法は使用したアメ子達にしか反応しなかったらしい。

ゲームに出てくるスライムより強い―――とはいえ、学園の結界を破れるほど強いというワケでもないらしく、結果この場に留まるしかなかった。

だが彼女は魔物。魔法関係に疎いレンジ達では扱いに困り、エヴァもチャチャゼロの猛反対によって飼うのを断念。

そこで当然のように大河内アキラが世話をすることになる。念能力の特殊性から、すらむぃも心の底からまんざらでもないという認識を植え付けられ、晴れてアキラの使い魔を務めることに。

そして今、何故か喧嘩を売ってきたチャチャゼロと戦っている。

「気ニ入ラネェンダヨテメェハ!」
「はぁ!?んだよそれ!」

流動生命体のすらむぃにナイフは効かず、何回切っても何回切ってもスライムは倒せないよ。
逆にすらむぃの攻撃は全てナイフで切り落とされるので、実に無意味な争いが続いていた。

「タカガねっちょり系ノクセニ何ダソノ格好!人気デモ意識シタノカヨ!」
「はっ!表情の一つも変えられネェ人形が一人前に嫉妬かよ!」

肉弾戦では埒があかないので口攻めに移行。

「ダイタイ無性ダロ!」
「テメェだっておんなじじゃねぇか!何が気に入らねぇっつーんだ!?」
「ソノ口調ニ決マッテンダロ!きゃらガ被ッテンダヨ!!」
「くっだらねぇなオイ!!」

実にしょーもない。

「フフ、あんなにはしゃいでいるチャチャゼロを見るのは久しぶりだ」

丁度飲みやすい温度のレモンティーを飲みながら、優雅に2体を眺めるエヴァ。その顔は素晴らしくニヤけていた。
いつも主をからかう人形が騒ぐのを見るのもまた一興。

「はしゃいでるっつーか危機感に怯えてるっつーか………」
「他人の不幸は蜜の味とはよく言ったものだ」

この日のエヴァはこの上なく上機嫌だった。
ネギの可能性を知ったのもそうだが、レンジが連れて来た珍客2人も理由にある。

今、2人が使っているテーブルの上に数枚のカードがある。見た目はトレンディングカードと似ていて、表面の上部に絵柄、下部に説明文が載っている。

エヴァはその中の一枚を手に取り、内容を確認して

「『ゲイン』」

発動呪文を唱えた。その瞬間カードが煙に包まれ、エヴァの手の中にゴルフボール程度の宝石が現れた。

「ブルーサファイアに近いが………なるほど、奥の深い色をしている。正に宇宙からの贈り物か」

深い青を賞賛された宝石は燦々と照る宇宙(そら)に掲げられ、その輝きを増した。






ネギま×HUNTER!第23話「おみやげ」






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No.081  ブループラネット
入手難度:SS   カード化限度枚数:5
唯一無二の青で輝く宝石。成分構成上、どの鉱物にも属さないので、
宇宙からの贈り物という意味を込めてこの名がついた。
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宝石として、そして学術的にみてもその価値は計り知れない。
エヴァも女らしく、宝石は好きらしい。

「……フフフフ」
「宝石眺めながらにやけるな。危ない人にしか見えねーぞ」
「これが笑わずにいられるか。ク…ククク」

宝石に魅了されたわけでも、本当に頭がおかしくなったわけでもない―――が、誰から見てもおかしな女の子にしか見えなかった。



ロイソン達が御土産と称して持ってきたのは、なんとグリードアイランドのカード束だった。
僅かな帰省を仲間に告げたとき、ならお土産に持っていけと、幻影旅団とキメラアント達がクリア報酬のカードを持たせたのだ。

中には擬態(持ちカード1枚を別の持ちカードに変身させる)で変化させたカードもあるようで、その数は実に100枚を軽く超えている。

『いったい何回クリアしたのよ』
『一日1回クリアパレードしてたかな』

たはは、と笑っていたクロロ。ドゥーン達は勘弁してくれと泣いていたという。

おみやげとしては正に文句をつけようの無い代物だった。



HUNTERの世界で遊びまくったレンジ達にとっては馴染みの深いものだが、こと現実に限って言えば正に魔法薬以上の夢アイテム。

別荘では今、実に面白い光景が溢れていた。



キッチンではフリフリエプロンを着たパンダが美味しそうな食事を作り、その様子を茶々丸が恨めしそうな目で眺めていたり。



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No.099  メイドパンダ
入手難度 : S   カード化限度枚数 : 6
絶滅寸前の珍獣。大変きれい好きで、料理が趣味。
個体によっては洋裁やガーデニングもたしなむ。
何よりも人間の子供の面倒を見るのが得意。
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浜辺の一角にできた温泉は、最近肌荒れが気になりはじめたエナの悩みを綺麗さっぱり解消したり。



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No.004  美肌温泉
入手難度 : A   カード化限度枚数 : 15
美肌に関する悩みを全て解決してくれる温泉。
1日30分の入浴で赤ちゃんの様なスベスベの肌になる。
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古菲はおそろしく不味いが、理想の肉体を得ることができるという飲み物を前に、なんかちょっと発育の乏しい部分を見ながら唸っていたり。



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No.070  マッド博士の筋肉増強剤
入手難度 : A   カード化限度枚数 : 16
飲むとイメージ通りの肉体を得ることができる。
1日1回1週間飲み続ければならないが、おそろしく不味い。
1ビン10本入りの箱、7箱セット。
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海ではアキラが小さな人魚の綺麗な歌声を聴きながら泳いでいたり。
ちなみに、小さい人魚は何故か大河内アキラにそっくりだったという。



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No.049  手乗り人魚
入手難度 : B   カード化限度枚数 : 23
その名の通り、手に乗るほどの大きさの人魚。
棲み心地が良い場所だと機嫌が良くなり、とても美しい声で歌うことがある。
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皆それぞれ思い思いの時間を楽しんでいる。

「だというのに、何故お前はそんなにげんなりしている」

誰もが夢のようなアイテムで遊んでいるというのに、何故かレンジの顔は暗い。

「なかったんだ」
「は?」

意味不明な言葉と吐くレンジは、懐から一枚のカードを出した。



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No.006  酒生みの泉
入手難度 : A   カード化限度枚数 : 15
この泉の水を汲んで、1週間おいておくと酒に変わる。
酒の種類はランダムだが、味は絶品。
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実に彼らしいチョイスである。だが、今は肝臓が悪いので飲めないのだ。
つまり

「あぁ……大天使の息吹がなかったのか」
「ぬおおぉぉん!!」



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No.017  大天使の息吹
入手難度 : SS   カード化限度枚数 : 3
瀕死の重症、不治の病 なんでも一息で治してくれる天使。
ただし姿を現してくれるのはたった1度だけ。
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ロイソン曰く。
「10tトラックに跳ねられても怪我しねぇだろお前等」
という理由で持ってくることすら考えていなかったらしい。

「『コインドック』はあったのにーーー!」

哀れ。




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No.061  コインドック
入手難度 : A   カード化限度枚数 : 20
500Jで体の全てを調べてくれる。
ただし解答は「異常なし」か「異常あり」かの2通りだけ。
「異常あり」の場合は病院へ。
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んで






「お前の客はどうした?」
「ここの事を話したら一分一秒もムダにしたくねぇっつって、入る前に土産渡してどっか行った」
「そうか………礼を言っておきたかったんだが……」

素晴らしい玩具―――もといアイテムをお目にかかれたのだから、それぐらいは当然だと言う。

「それで、お前達は何故ここにいる?旧知の仲間が何かしようというのに手伝いもしないのか?」

それはあまりにも冷たいのではないか。エヴァの質問にはそんな意味も込められている。
だがレンジは特に気にした風もない。

「これから親を騙そうってときに知り合い連れてけってのか?仲間に自分の家庭事情を教えたいと思うか?確かにあいつ等はこっちの世界の人間だ。でも俺の仲間は………向こうで出会ったあいつ等だけだよ」
「余計な詮索はしないということか。それには同意だ」

どこかの主人公少年は他人のことにグイグイ頭を突っ込んでくるし、どこかの魔法使い少年は勝手に人の夢を見たりするけども。




話が1段落すると、エヴァはカチャっとティーカップを置き、真剣な目でレンジを見据える。

「では、そろそろ本題に入ろうか」

エヴァは散乱したカードの中に埋もれた一つのペンダントを拾い出す。



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No.084  聖騎士の首飾り
入手難度 : D   カード化限度枚数 : 60
これを身につけたプレイヤーは呪いをはね返すことができる上、
触れたカードの呪いも解くことができる。
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「これならば私の呪いを解くことができるかもしれん」
「たしかに、可能性は充分ある。もうちょっと言えば登校地獄を跳ね返すわけだから」
「ナギがこの学園に来ることもありうる」

サウザンドマスターらしく自力で解呪するかもしれないが、文字通り在り得るのだ。正に一石二鳥。
あわよくば2人で学園生活をラブ臭撒き散らしながらエンジョイすることもできなくはない。

「(………いい)」

それを想像してしまって頬を染めるエヴァだった。

だが、目的はそのことではない。

聖騎士の首飾りだけなら何度でも使えるから、貸してと言うだけで事は済む。
エヴァが取引をしてまで欲しいのは、聖騎士の首飾りを使って得られるもの。

「この、『アカンパニー』を譲ってもらいたい」

トランスフォームで変化していたカードを示す。



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No.1039  同行(アカンパニー)
入手難度 : F   カード化限度枚数 : 130
呪文を使用したプレイヤーを含め
その半径20m以内にいるプレイヤー全てを指定した街(行ったことがある街に限る)か
指定したプレイヤー(ゲーム内で出会ったことのあるプレイヤーに限る)のいる場所へ飛ばす。
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No.1010  擬態(トランスフォーム)
入手難度 : A   カード化限度枚数 : 20
持ちカード1枚を別の持ちカードに変身させる
(カード化限度枚数は変化後のカード種の方にカウントされる 
限度枚数がMAXだった場合は変化せず「擬態」は破壊される)
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予めトランスフォームで変化させたカードは同じ種類で統一しているため、すぐ聖騎士の首飾りで解呪していた。
その中にいくつか移動用のカードがあり、エヴァは原作でゴンが使った裏技を思い出して、この取引を持ちかけた。

登校地獄の呪いがナギに効かなかった時、居場所を特定出来なかった時、確実会うための保険がほしいのだ。

魔法世界にいるのかこの世界にいるのか。それさえわかれば一瞬で会うことが出来る。
15年も待たされれば、我慢などできるはずがない。

だが、そのアカンパニーはレンジ達になにかあったときのために持ってきたものでもあった。
また持ってきてもらうように手配すればいいが、レンジとエナの所有物だ。互いに良好な関係だとしても施しはエヴァの性に合わない。

ゆえに回りくどくとも自分のやりかたで。
難儀なヤツだと、レンジは呆れる。

「それは俺だけじゃ決められないな。エナにも―――」
「私はかまわないわ」

レンジのセリフを遮って、ガウン姿のエナがそこにいた。温泉の効果が効いていてお肌がツルッツルである。

「元々すぐ帰れるって思ってなかったし、せっかく学校に通えたんだもの。卒業ぐらいしたいわ」
「いいのか?卒業してすぐ帰っても向こうでは最低10年経ってるんだぞ?」
「む・し・ろ好都合。ポンズとメンチに『しばらく見ない間にシワが増えましたね』って言ういいチャンスじゃない」
「お前鬼だよ。…………つーわけで持ってっていいぞ」
「あ、あぁ……。ではお前達の望みを聞こう」

などと言われてレンジとエナは顔を見合わせるが、レンジが首を横に振るとエナもそれにならって首を横に振った。

「特に今はねぇな。なんかあったら、そのとき頼むわ」
「そうか。なら、私が学園にいる間に願い事を決めておけ」

アカンパニーのカードを懐に収め、聖騎士の首飾りは頑丈そうな箱に収めた。

「今使わないの?」
「学園の結界が効いている間は、呪いを解いても大して変わらん。気付いているかもしれんが、私は常に監視されている…………これを使うのは結界が消えた瞬間だな」
「停電の時みたいに?また茶々丸ちゃんに頼んでハッキングすれば?」
「再犯防止の策はすでに取られている。私と茶々丸だけでは到底無理だそうだ。……なに、あてはある。私はそれまで待つだけだ」

学園に封じられて15年。それを思えばたかが数日などわけもない。

「それじゃあ」

エナは余っているイスに着き、レンジ達と顔を合わせる。実に楽しそうに。

『遊ぶか』

テーブルの上で乱雑に置かれているカードに、3人は手を伸ばした。

指定カードは9割も揃い、擬態で変化していた呪文カードやモンスターカードをあわせるとかなりの数になる。

しかしエヴァはそれらを貰おうとせず、あくまでレンジ達が使っているものを借りると言ってきかない。
置き場所やメイドパンダなどの特殊性もあって、結局別荘に置くしかないのだから借りる必要がないのもある。

少女シリーズなど使った日にはロリコン+誘拐監禁と勘違いされても文句は言えない。

ちなみに作者は、少女シリーズは永遠に少女のままだと思うのです。歳取ったら『金粉熟女』になるじゃん?


「カタカナで喋んじゃねーよ!読みにきぃだろうが!」
「気ニシテル事ヲーーー!!」



その日の別荘は『ゲイン』という単語と罵詈雑言が始終絶えなかったという。





次の日





「おぉすごいアル!ホントにマンガ肉まで出たヨ!」

古菲は頼めばどんな料理でも出してくれるレストランで暴飲暴食の限りを尽くし、

「……いい香りだね」

アキラは人魚の綺麗な歌声と癒される香りを出す少女のコラボレーションを味わい、

「あぁナギ、そんなことまで……いやお前のためなら私は…//////」

エヴァはテレビに映っている―――サウザンドマスターと自分が出演している甘ったるいドラマを見て顔を赤らめ、

「あらあら、アスナってパ○パンだったのね。……うわぉ、ネギったらあらそんな………」

性悪女は他人の秘密を見て陰険に笑ったり、

「チャチャゼロが絶対言わないセリフその1〜。ワタシ恋ノマジカルキューピッド、魔法使イちゃちゃチャンデース」
「おぉすげぇ!声似てる!」
「れんじテメェーー!!」

警備員はコロッケも真っ青な声真似でスライムと人形を交えて遊んでいたり、

別荘で働く人形達が、何故か新品同様になっていたり、

別荘はとてもとてもフリーダムだったそうな。



以下、使用カード

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No.063  バーチャルレストラン
入手難度 : B   カード化限度枚数 : 30
頼めばどんな料理でも出してくれる。
満腹感を得られるが、
実際には食べた気になっているだけで何も腹に入っていない。
最後に栄養剤をくれる。
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No.048  発香少女
入手難度 : A   カード化限度枚数 : 15
あなたにとって最も心地よい香りを出す少女。
そばにいるだけで、ストレスが解消され元気になる。
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No.024  もしもテレビ
入手難度 : A   カード化限度枚数 : 20
付属のリモコンに「もしも〜なら」という文章を入力すると、
その結果を1〜30時間のドキュメンタリー形式の番組にして放映する。
録画も可能。
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No.058  レンタル秘密ビデオ店
入手難度 : A   カード化限度枚数 : 13
他人の秘密を見ることが出来るビデオ店。
入会条件は借りたビデオを誰にも見せない、内容を話さないこと。
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No.032  ウグイスキャンディー
入手難度 : B   カード化限度枚数 : 30
この飴をなめると、次に何かを飲食するまでの間、
どんな声でも自在に出すことが出来るようになる。
1袋50粒入り、10袋セット。
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No.036  リサイクルルーム
入手難度 : S   カード化限度枚数 : 10
この部屋に壊れた物を入れておくと、
24時間後には修理され、新品同様になっている。
ただし絶対に時間が来るまで扉を開けてはならない。
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彼等は今日改めて、別荘の一日が外の1時間であることに感謝した。





更に次の日。
いい加減別荘に篭もりきりというのもつまらないので、レンジ達は一端エヴァ邸から出ることにした。別荘から出てきた全員の肌がツヤッツヤになっていたのは、決して変なことをしていたわけではない。
外はヘルマン事件からまだ一日しか経っていないため、まだ雨の後が残っていた。光が反射して、いつもより視界が明るい。

「じゃあなすらむぃ。あんま目立ったことすんなよ」
「わかってんヨ。行こうゼ御主人」
「うん」

流動生物である特性を生かし、アキラは自らの服の裏にすらむぃを隠してエヴァ邸から去っていった。
古菲もメイドパンダが作った食事をお土産に貰い、さっさと寮に向う。

「ん〜そろそろかな?」

残ったレンジとエナは何かを待つようにジッと空を見上げる。
その数分後、一筋の光が流れ星のように2人へ迫って来た。

「ドンピシャじゃない」

流れ星が2人の前に落ちる。光が消え、ロイソンとクロロが姿を表した。

「お疲れさん。無事終ったか?」
「あぁ。綺麗さっぱり、死んだことになった」

そう言ってロイソンはレンジにちょっと大きなクッションを投げ渡した。


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No.030  コネクッション
入手難度 : B   カード化限度枚数 : 21
このクッションに誰かを座らせれば、
その人は1回だけあなたのお願いを聞いてくれる。
座った人の能力を超えてのお願いは無理。
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これを使って2人は、自分の死亡届を出すよう親にお願いし、それが成功した後メモリーボムで2人が生きていた記憶を消す。

今頃葬式でもあげていることだろう。

「そいつぁお前等が使ってくれ。俺達はもう帰る」
「慌しいな」
「そりゃあゆっくりしたいけど、恋人を待たせるわけにもいかないから」

原作では見せないような軽い表情で笑うクロロ。中の人はオタクだが。

「次来るときは大天使の息吹頼むわ。あとは適当にカード補充で」
「私はエドによろしく言ってくれればいいわ。あ、あとネオンちゃんにも」

はいはい―――と、カラ返事をしてロイソンは懐からアカンパニーのカードを取り出す。

「向こうが落ち着いたらまた来るけど、いつになるかわからないから」
「なるべく早く来てくれな。このままじゃ酒が飲めねぇんだよ」
「ちったぁ控えろ。『アカンパニー、オン』!」

僅かな再会を終らせる呪文が紡がれる。
最後の挨拶を言う暇も無く、ロイソンは続けた。

「『ヨークシンシティ』!」

行き先を告げる言葉が吐き出された瞬間、魔法が発動して、2人の体が光に包まれて空を昇っていった。

「元の世界………ね…」
「寂しくなったのか?」

ポツリと呟いたエナを気遣うように尋ねるレンジ。以前言ったように、エナが向こうの世界に置いてきたものは多い。
コレを機に1度帰ってもよかったのではないか。

「ホームシックにはまだ早いわ。どうせ時間なんて関係ないんだし、遊べるうちに遊んでおくのよ」

どうせ次の土産が来るまで帰るあてなどない。ならば今を楽しめ。

「私は同好会の会合に行くから、なんかあったらメールして」

友人と再会して機嫌をよくしたエナは、鼻歌を奏でながらエヴァ邸を去っていった。

「まだ日本語読めねぇだろ」

誰も居ない場所で、レンジの突っ込みが景色に吸い込まれていった。

「………。どうすっかこのクッション」

使い方によっては最も性質の悪いアイテムの一つである。何度でも使える上、条件は座るだけ。
学園長のイスにこっそり仕掛ければ学園を裏から操れちゃったりなんかしちゃったりして。

性質の悪い=心底面白そう、な道具だった。

「ま、なんかあったときのためだな」

思い立ったら吉日。レンジは将来何かに使えるかもしれないと考え、学園長室へ持っていくことにした。
近衛近右衛門の運命や如何に。










正直、俺はこれがしたくてこのSSを書き始めたのです。

アカンパニーを使うにはグリードアイランドで会うという条件をクリアしなければなりません。
ですのでオリ設定ですが、グリードアイランド=ネギまの世界と考えてください。

カードの効果はブラの独断と偏見と解釈で微妙なことになりますが、そこは皆さんが持っているパソコンの空き領域と同じ広さで許してください。

グリードアイランドのカードを別の世界で使う。それも大量に。これから書こうとしている自分も楽しみです。